傷病手当金をもらうための条件・もらえる期間、退職後も継続して受給する為のポイントを社会保険労務士がわかりやすく解説しました。

よくある質問

当事務所が受けてきた相談の中で、頻度の高い質問を記します。

在職中に傷病手当金手続をしていないと、退職後の傷病手当金は?

  • A.
     在職中に傷病手当金を申請していなくても、退職後の傷病手当金は受給可能です。御安心ください。傷病手当金の申請時効は、その日毎に2年間です。例えば、令和元年12月20日に申請できるのは、「令和元年12月20日から過去2年分(平成29年12月21日から令和元年12月20日までの分)」です。そして、退職後の傷病手当金を受給できるような形で退職すること(退職していること)が必要です。
     つまり、退職後に手続きを開始して、傷病手当金をもらえば良いのです。 というか、在職最後の期間は退職後でなければ、申請手続きができません。なぜなら、医師は過去の期間しか「労務不能」の証明を記入してくれない(将来の期間については、「労務不能」の証明を記入してくれません)からです。
     退職後の傷病手当金とは、「資格喪失後の継続給付(健康保険法第104条)」といいます。本来なら、健康保険の一般被保険者資格を喪失したので、退職後の傷病手当金はもらえないところだが、一定条件をクリアーした人のみには傷病手当金を支給しますよ!!」ということです。
     では、退職後の傷病手当金をもらえるための一定条件は何かというと、以下の1から6の通りです。
  1. 退職日までに健康保険の一般被保険者期間が連続1年以上あること。※任意継続被保険者・国民健康保険加入期間・家族の被扶養者期間んは含みません。ただし、保険者(協会けんぽ・健康保険組合)が異なっていてもOKです。以下のようなケースは連続しているケースです。 

平成30年12月1日から平成31年3月31日 全国健康保険協会・東京支部
平成31年4月1日から令和元年12月31日 A健康保険組合

平成31年1月1日から令和元年5月31日まで B健康保険組合
令和元年6月1日から令和元年12月31日まで C健康保険組合

平成31年1月8日から平成31年4月16日 A健康保険組合
平成31年4月17日から令和2年1月7日 全国健康保険協会・北海道支部

平成30年12月1日から平成31年4月30日 全国健康保険協会・兵庫支部
令和元年5月1日から令和元年12月20日 全国健康保険協会・群馬支部

2.退職日が労務不能であること。
3.退職日の前日までに連続3日以上の「労務不能期間」があること。
4.退職日以前4日以上前に、申請する傷病についての初診日があること。
5.傷病手当金を受給した日からカウントして、1年6ヶ月が経過していないこと。
6.病院には毎月1回以上、通院(又は入院)していること。
 ※健康保険法には「毎月1回以上治療する必要があること」とは規定されていません。しかし、治療日があまりに少ないと、保険者(協会けんぽ・健康保険組合)側に対する印象が良くないです。
7.退職日後の期間が「労務不能」であること。
 「労務不能」とは、「労働できないこと」です。具体的には、「アルバイト・就職面接等が出来ない心身の状態であること」です。退職後にアルバイト・就職面接等をおこなってしまうと、「労務可能=労働可能」と判断され、アルバイト・就職面接等を行った日以降の退職後期間については(正確には「健康保険一般被保険者資格喪失日以降の期間については」)、退職後の傷病手当金(「資格喪失後の継続給付」)が貰えなくなってしまいます。ただし、賃貸アパートを経営している場合のように何もしなくても自動的に毎月収入が入って来る場合は、「労務可能」とはみなされません。したがいまして、退職後に「労務不能状態」でアパート経営をしながら退職後の傷病手当金(資格喪失後の継続給付)を貰うことは、違法ではありません。
※詳しくはこちらをクリックしてください(当事務所のページです)。

在職中に傷病手当金を受給していない場合、退職後の傷病手当金は?

  • A.
     在職中に傷病手当金をもらっていなくても、退職後の傷病手当金は受給可能です。御安心ください。傷病手当金の申請時効は、その日毎に2年間です。たとえば、令和2年1月10日に申請できるのは、「令和2年1月10日から過去2年分まで(「平成30年1月11日から令和2年1月10日まで」の期間分)です。
     要するに、退職後の傷病手当金を受給できるような形で退職すれば良いのです。そして、退職後に手続きを開始して、傷病手当金をもらえば良いのです。 というか、在職最後の期間は退職後でなければ、申請手続きができません。なぜなら、医師は過去の期間しか「労務不能」の証明を記入してくれない(将来の期間については、「労務不能」の証明を記入してくれません)からです。

具体例を記します。
 退職日:令和元年12月31日
 健康保険一般被保険者期間:平成30年10月1日から令和元年12月31日まで
 療養のために休んだ期間:令和元年12月11日から令和元年12月31日まで=給与の支払は一切無し。
 給与の締日:毎月月末
病院に通院した日:令和元年11月20日(初診日)、令和元年12月15日、令和元年12月23日

令和元年12月31日以降(令和2年1月6日でも、令和2年1月11日でもOK)に病院に行って、医師により傷病手当金支給申請書(請求書)に記入してもらいます。「労務不能と認めた期間:令和元年12月11日から令和元年12月31日まで」として
   ↓
被保険者記入欄を記入します。
   ↓
会社へ被保険者記入欄と医師記入欄を郵送します。
   ↓
会社が保険者(健康保険組合等)へ傷病手当金支給申請書(請求書)一式、出勤簿コピー、賃金台帳コピーを郵送します(又は直接行って提出します)。全国健康保険協会の場合は、在職期間分の申請でも出勤簿コピー・賃金台帳コピーの提出は不要です。

 令和2年1月1日以降の期間については、傷病手当金支給申請書(請求書)の被保険者記入欄を記入し、医師記入欄については医師に記入してもらい、事業主記入欄については白紙のまま、在職中に加入していた保険者(全国健康保険協会・健康保険組合等)へ傷病手当金支給申請書(請求書)のみを郵送します(又は直接行って提出します)。

★上記の方法の他に在職最後の期間と退職直後の期間を同時申請する方法があります。詳しくはこちらをクリックしてください。


在職最後の期間は有給休暇でしたが、この場合退職後の傷病手当金は?

  • A.
     在職最後の期間がすべて「有給休暇+公休日」だった場合でも、退職後の傷病手当金の受給要件(資格喪失後の傷病手当金の受給要件)をクリアーしていれば、退職後の傷病手当金は受給可能です。
     有給休暇期間分については「有給休暇の金額>傷病手当金の額」となるため(一般的には)、有給休暇の期間について傷病手当金を申請しても、傷病手当金はもらえません。しかし、在職最後の期間(退職日を含んだ期間)を申請しないと、退職後の傷病手当金はもらえません。
     退職後に在職最後期間分を傷病手当金申請することにより、在職期間中に(退職日までに)傷病手当金の受給権(もらう権利)を獲得できるのです。有給休暇分を申請するのは、傷病手当金の受給権(もらう権利)をゲットするためです。
     よって、在職最後の期間が有給休暇の場合でも、在職最後の期間については傷病手当金を申請します。有給休暇のまま退職した場合、在職最後期間分の申請は、野球にたとえると、送りバントのようなものです。次のステップに進むための手段です。

具体例を記します。
 退職日:令和2年1月15日
 健康保険一般被保険者期間:平成30年12月1日から令和2年1月15日まで
 療養のために休んだ期間:令和元年12月16日から令和2年1月15日まで=この期間をすべて「有給休暇+公休日」で消化したため、給与が全額支払われた。
 給与の締日:毎月15日
病院に通院した日:令和元年12月10日(初診日)、令和元年12月20日、令和元年12月26日

令和2年1月15日以降(令和2年1月15日でも、令和2年1月19日でも、令和2年1月22日でもOK)に病院に行って、医師により傷病手当金支給申請書(請求書)に記入してもらいます。に病院に行って、医師により傷病手当金支給申請書(請求書)に記入してもらいます。「労務不能と認めた期間:令和元年12月16日から令和2年1月15日まで」として記入してもらいます。
   ↓
被保険者記入欄を記入します。
   ↓
会社へ被保険者記入欄と医師記入欄を郵送します。
   ↓
会社が保険者(全国健康保険協会・健康保険組合等)へ傷病手当金支給申請書(請求書)一式、出勤簿コピー・賃金台帳コピー(全国健康保険協会の場合は出勤簿コピー・賃金台帳コピーは不要)を郵送します(又は直接行って提出します)。


※「令和元年12月16日から令和2年1月15日まで」は、「有給休暇+公休日」なので、「令和元年12月16日から令和2年1月15日まで」の31日間については傷病手当金は不支給(支給停止)となります。しかし、「令和元年12月16日から令和2年1月15日まで:31日間」を申請することにより、「在職期間中に受給権を獲得した」という事実を証明できるので、「令和元年12月16日から令和2年1月15日まで」の31日間については申請してください。
 少なくとも「令和2年1月12日から令和2年1月15日まで」の在職ラスト4日間については、退職後に傷病手当金の申請をしないと、退職後期間(令和2年1月16日以降の期間」についての傷病手当金がもらえません。



退職日まで給与が全額支払われた場合の傷病手当金


在職中に全国健康保険協会へ加入していた場合は、「在職最後期間+退職後最初期間」を、まとめて申請することができます。
例:
退職日:令和2年1月15日
 健康保険一般被保険者期間:平成30年9月1日から令和2年1月15日まで
 療養のために休んだ期間:令和元年12月16日から令和2年1月15日まで=この期間をすべて「有給休暇+公休日」で消化したため、給与が全額支払われた。
 給与の締日:毎月15日
病院に通院した日:令和元年12月10日(初診日)、令和元年12月20日、令和元年12月26日)、令和2年1月15日
 令和2年1月31日の病院通院の際に、医師により傷病手当金支給申請書(請求書)に記入してもらいます。「労務不能と認めた期間:令和元年12月16日から令和2年1月31日まで:47日間」として記入してもらいます。
   ↓
被保険者記入欄を記入します。
   ↓
会社へ被保険者記入欄(記入済み)と医師記入欄(記入済み)を郵送します。
   ↓
会社が保険者(全国健康保険協会)へ傷病手当金支給申請書一式(被保険者記入用・事業主記入用・療養担当者記入用)を提出します。


「在職最後期間+退職後最初期間をまとめて申請」することを認めている健康保険組合も有ります。また、「在職最後期間+退職後最初期間をまとめて申請」することを認めていない健康保険組合も有りますので、健康保険組合に確認する必要が有ります。

★上記の紫囲みの方法は、在職最後の期間と退職直後の期間を同時申請する方法です。
 しかし、会社と早く縁を切りたい場合には、有給休暇分(在職最後期間分)を最初に申請します。 
 有給休暇期間分については「有給休暇の金額>傷病手当金の額」となるため(一般的には)、有給休暇の期間について傷病手当金を申請しても、傷病手当金はもらえません。しかし、在職最後の期間(退職日を含んだ期間)を申請しないと、退職後の傷病手当金はもらえません。
 よって、在職最後の期間が有給休暇の場合でも、在職最後の期間については傷病手当金を申請します。 

退職後は任意継続被保険者でなければ、傷病手当金はもらえませんか?

  • いいえ。退職後の傷病手当金は条件さえクリアーすれば、もらえます。任意継続被保険者ではなく、国民健康保険に加入しても、受給要件さえクリアーすれば、退職後の傷病手当金はもらえます。
     つまり、任意継続被保険者にならなくても(国民健康保険に加入しても)、退職後の傷病手当金は受給可能です。ただし、任意継続被保険者になると、法定の受給期限(受給開始日から1年6ヶ月)にプラスして一定期間(1年とか6ヶ月とか)傷病手当金が延長される仕組み(延長給付制度)をとっている健康保険組合もあります(健康保険組合に加入されている方は、加入されている健康保険組合に御確認ください)。

退職後の傷病手当金と公的医療保険


退職後の傷病手当金(資格喪失後の継続給付)を貰うための条件
❶退職日までに「連続1年以上の健康保険一般被保険者期間があること」。健康保険一般被保険者期間とは、在職している間に加入していた(加入している)健康保険期間です。
 会社(保険者)が異なっていても、連続して1年以上有ればOKです。したがいまして、下のケースもOKです。
平成31年4月11日から令和元年10月31日まで
株式会社東京サービス サービス業健康保険組合
令和元年11月1日から令和2年4月10日まで
静岡農林業サービス株式会社 全国健康保険協会・静岡支部
❷退職日の前日までに「連続3日以上の”労務不能期間”が有ること」。
 退職日の前日までの連続3日以上の期間については、欠勤・有給休暇・公休日・休職期間等の「出勤以外の日」であり、且つ、医師が「労務不能である」と認めたこと。
❸退職日が「労務不能」であること。
 退職日については、欠勤・有給休暇・公休日・休職期間等の「出勤以外の日」であり、且つ、医師が「労務不能である」と認めたこと。
 ∴❷と❸を一括すると、退職日以前4日以上の期間(退職日を含んだ在職最後の4日間)が欠勤・有給休暇・公休日・休職期間等の「出勤以外の日」であり、且つ、医師が「労務不能である」と認めたこと。
❹初診日が退職日以前4日以上前にあること。
 医師は、診療日を含んだ過去の期間しか「労務不能」の証明をしてくれません。
 したがいまして、下のようになります。
令和2年3月28日が初診日 退職日が令和2年3月31日
この場合は、「令和2年3月28日から令和2年3月31日まで」の在職最後の4日間について、医師が「労務不能」の証明してくれるので、OKです。
 しかし、下のケースでは、退職後の傷病手当金(資格喪失後の継続給付)は貰えません。
令和2年3月29日が初診日 退職日が令和2年3月31日
この場合は、「令和2年3月29日から令和2年3月31日まで」の在職最後の3日間について、医師が「労務不能」の証明してくれます。しかし、在職期間であと1日分「労務不能」の証明が不足しています。
 このケースでは、退職後の傷病手当金(資格喪失後の継続給付)は貰えません。
❺傷病手当金を受給開始した日から1年6ヶ月が経過していないこと。
❻退職後も「労務不能状態」が継続していること。
 退職後期間中に1日でも「労務可能日」が有ると、その「労務可能日」以降の退職後期間については、傷病手当金はもらえません。
 「労務可能日」とは、医師が「労務可能と判断した日」、「アルバイト等をした日」、「就職面接を受けた日」等です。
❼診療間隔(通院間隔又は入院間隔)が30日を超えないこと。
 診療間隔が30日を超えると、医師が傷病手当金請求書(傷病手当金支給申請書)の「医師記入欄」に記入してくれないことが有ります。

詳しくは、こちらをクリックしてください。


医師が傷病手当金申請書に記入してくれません。どうすれば?

  • A.
     傷病手当金や障害年金を申請する際には、医師との相性は非常に重要です。相性の悪い医師とは思い切って縁を切って、他の病院に転院するという方法も有ります。
     ただし、転院する場合、注意しなければならない点が有ります。それは、医師は初診日よりも前の期間については、傷病手当金支給申請書(請求書)に記入をしてくれません(転院前の医師の照会状を提出すると自分が診た患者の初診日よりも前の期間について、記入をしてくれる医師も居ます)。
     よって、以下の2つのパターンにより転院する方法があります。


    一時的に転院前の病院と転院後の病院との治療期間を重複させる方法
    転院前と転院後の治療期間を重複させる。

●転院前の病院での最終診療日の翌日が転院後の病院での初診日となる方法
転院前の病院と転院後の病院の治療期間を連続させる。

A社に10ヶ月在籍。B社には3ヶ月在籍。退職後の傷病手当金は?

  • A.
     A社での健康保険被保険一般者期間が10ヶ月で、B社での健康保険一般被保険者期間が3ヶ月。そして、A社を退社した翌日にB社に就職しているとします。この場合、A社の被保険者期間とB社の被保険者期間は連続していますので、この場合の健康保険一般被保険者期間は連続13ヶ月です。つまり、退職後の傷病手当金の受給要件の一つをクリアーしています。
     退職後の傷病手当金の受給要件の一つに、「退職日まで連続1年以上の健康保険一般被保険者期間が有ること」というのがあります。このパターに該当するのは、たとえば、下の様なケースです。

「平成30年11月1日から平成31年4月30日まで:全国健康保険協会・大阪支部」
「令和元年5月1日から令和元年12月31日まで:全国健康保険協会・鹿児島支部」

「平成30年12月11日から平成31年1月20日まで:A健康保険組合」
「平成31年1月21日から令和元年12月15日まで:B健康保険組合」

「平成30年10月6日から平成30年11月25日まで:全国健康保険協会・埼玉支部」
「平成30年11月26日から令和元年11月28日まで:C健康保険組合」

「平成30年12月3日から平成31年1月30日まで:D健康保険組合」
「平成31年1月31日から令和元年12月2日まで:全国健康協会・千葉支部」

下のケースでは、退職後の傷病手当金(資格喪失後の継続給付)はもらえません。
「平成30年6月1日から平成31年3月31日まで:E健康保険組合」
※平成31年4月1日は、ブランク(健康保険の一般被保険者ではない。)
「平成31年4月2日から令和2年3月31日まで:全国健康保険協会・東京支部」

退職後に国民健康保険に加入した場合は、退職後の傷病手当金はもらえる?


  •  退職後に市区町村の国民健康保険に加入した場合でも、退職後の傷病手当金(健康保険法第104条に規定する「資格喪失後の継続給付」)の受給要件さえクリアーすれば、退職後の傷病手当金はもらえます。
     つまり、退職後の傷病手当金の受給要件をクリアーすれば、任意継続被保険者であろうと国民健康保険加入者であろうと、退職後の傷病手当金(健康保険法第104条に規定する「資格喪失後の継続給付」)はもらえます。
     ただし、任意継続被保険者になると、法定の受給期限(受給開始日から1年6ヶ月)にプラスして一定期間(1年とか6ヶ月とか)傷病手当金が延長される仕組み(延長給付制度)をとっている健康保険組合もありますので、御注意ください。健康保険組合に加入されている方は、加入されている健康保険組合に御確認ください。


    退職後の傷病手当金(資格喪失後の継続給付)を貰うための条件
    ❶退職日までに「連続1年以上の健康保険一般被保険者期間があること」。健康保険一般被保険者期間とは、在職している間に加入していた(加入している)健康保険期間です。
     会社(保険者)が異なっていても、連続して1年以上有ればOKです。したがいまして、下のケースもOKです。
    平成31年4月11日から令和元年10月31日まで
    株式会社東京サービス サービス業健康保険組合
    令和元年11月1日から令和2年4月10日まで
    静岡農林業サービス株式会社 全国健康保険協会・静岡支部
    ❷退職日の前日までに「連続3日以上の”労務不能期間”が有ること」。
     退職日の前日までの連続3日以上の期間については、欠勤・有給休暇・公休日・休職期間等の「出勤以外の日」であり、且つ、医師が「労務不能である」と認めたこと。
    ❸退職日が「労務不能」であること。
     退職日については、欠勤・有給休暇・公休日・休職期間等の「出勤以外の日」であり、且つ、医師が「労務不能である」と認めたこと。
     ∴❷と❸を一括すると、退職日以前4日以上の期間(退職日を含んだ在職最後の4日間)が欠勤・有給休暇・公休日・休職期間等の「出勤以外の日」であり、且つ、医師が「労務不能である」と認めたこと。
    ❹初診日が退職日以前4日以上前にあること。
     医師は、診療日を含んだ過去の期間しか「労務不能」の証明をしてくれません。
     したがいまして、下のようになります。
    令和2年3月28日が初診日 退職日が令和2年3月31日
    この場合は、「令和2年3月28日から令和2年3月31日まで」の在職最後の4日間について、医師が「労務不能」の証明してくれるので、OKです。
     しかし、下のケースでは、退職後の傷病手当金(資格喪失後の継続給付)は貰えません。
    令和2年3月29日が初診日 退職日が令和2年3月31日
    この場合は、「令和2年3月29日から令和2年3月31日まで」の在職最後の3日間について、医師が「労務不能」の証明してくれます。しかし、在職期間であと1日分「労務不能」の証明が不足しています。
     このケースでは、退職後の傷病手当金(資格喪失後の継続給付)は貰えません。
    ❺傷病手当金を受給開始した日から1年6ヶ月が経過していないこと。
    ❻退職後も「労務不能状態」が継続していること。
     退職後期間中に1日でも「労務可能日」が有ると、その「労務可能日」以降の退職後期間については、傷病手当金はもらえません。
     「労務可能日」とは、医師が「労務可能と判断した日」、「アルバイト等をした日」、「就職面接を受けた日」等です。
    ❼診療間隔(通院間隔又は入院間隔)が30日を超えないこと。
     診療間隔が30日を超えると、医師が傷病手当金請求書(傷病手当金支給申請書)の「医師記入欄」に記入してくれないことが有ります。

詳しくは、こちらをクリックしてください。
退職後の傷病手当金と公的医療保険

退職日までの分については、既に傷病手当金をもらいました。しかし、退職後の傷病手当金はどこに申請したらよいのでしょうか?


  •  退職日までの分の傷病手当金を既に受給していて、退職日の翌日分以降の傷病手当金を申請する場合は、退職日まで加入していた保険者(全国健康保険協会・・支部、健康保険組合等)へ申請します。
     時効は、その日毎に2年です。したがいまして、令和2年3月31日分の傷病手当金は、「令和2年4月1日から令和4年3月31日まで」に申請すればOKです(健康保険法上では)。しかし、なるべく早く申請手続きをしましょう。
     退職後期間分の申請なので、「被保険者(申請者)記入欄」を記入し、「医師記入欄」を医師に記入してもらい、「事業主記入欄」は一切記入しません。この状態の傷病手当金支給申請書(傷病手当金請求書)を、直接、「退職日まで加入していた保険者(全国健康保険協会・・支部、健康保険組合等)」へ送付(郵送でもOK)します。退職後期間分の申請なので、会社には送らずに、「退職日まで加入していた保険者(全国健康保険協会・・支部、健康保険組合等)」へ直接送付(郵送でもOK)します。
     退職後に市区町村の国民健康保険に加入した場合、市区町村の国民健康保険課に傷病手当金支給申請書(傷病手当金請求書)を提出(送付)しません。

退職後期間分の傷病手当金申請書申請先

A社で「うつ病」により傷病手当金をもらながら退職し、退職後も傷病手当金を受給しました。そして、B社に就職して1ヶ月後に「うつ病」が再発しました。この場合、傷病手当金はもらえますか?


  •  傷病手当金の受給期間は「受給開始日(もらい始めた日)からカウントしてカレンダーの期間で1年6ヶ月」です。
     即ち、傷病手当金を貰い始めたなら、その貰い始めた日から受給期間のカウントが始まり、途中に傷病手当金を受給しない期間が有っても、その「受給しない期間」も「1年6ヶ月(受給期間)」とみなされます。
     例です。
    傷病手当金がもらえる期間は、カレンダーで1年6ヶ月です。


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